『時空跳躍ターミナル』のお客さま方から寄贈していただいた、オリジナルのイラストを展示しています!
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両性こたつむり様作 ・ 奴らがやってくる!?
2011-11-07 Mon 21:56
 お久しぶりです、皆さん!
 
 今回、展示させていただく寄贈品は、SSです☆

「ブログの時空の連絡通路」でアウローラさんがお世話になっている両性こたつむり様が、
 なんと、全時空融合プロジェクトの完結記念&御礼小説として贈ってくださったものです~!!

 当ターミナルから、5番ゲートのギア氏とカース氏を登場させてくださったほか、
 両性こたつむり様宅『わき役は主役よりオイシイ!』より、
 ラルフ・グローサーさん、ナンシーさん、そしてナンシーさんの兄上・ナルセスさんが登場!


 本文は「追記」に展示させていただいているのですが……

 ナルセスさんとカース氏、愛する人へのアプローチの仕方が共通しすぎていて噴きました!

「共闘されたら厄介だぜ……!」

 と冷や汗を流すギア氏の姿が目に浮かぶようですが、どうも、似ているお二人だけに、ぶつかり合い易いような気も……(汗)

 そしてナンシーさんとギア氏も、性格的にすごく分かり合えそうな部分もありながら、
「似ているもの同士ほどケンカする」の法則で、なかなか仲良くとはいかないみたいですね(笑)

 
 ちなみにアウローラさんは「カース氏の平泳ぎ」に爆笑していました……!

 顔はしっかり水面に出したまま、しゃかしゃかと凄い勢いで泳いでくるところを想像してしまったそうです☆

 …………それって、8割方、妖怪ですよ……!!

 どういうことなのかは、ぜひ「追記」の本文をご覧下さい!


 両性こたつむり様、ギア氏たちの楽しすぎるSSを寄贈してくださって、

 本当に、ありがとうございました~っ!!(拝)

 展示は「追記」にございます☆

   ↓   ↓   ↓



『奴らがやってくる!?』

 俺は海辺のパトロールをしていた。砂浜が異常な熱さ。歩くだけでも、加熱を増していく。

 ビーチで寝ているチャラ男。日差しを浴びて、素肌を焼く美女。

 スイカ割りをする、黄色い声を上げる子ども達。

 もうすぐ、9月になるのか。集まる人が限られている。今年の夏は、いつになく人が少ないな。

 そう思っていると、くつろいでいる男女のカップルがいた。パラソルの下で、休んでいた。

 一人は、猫っ毛の茶髪の青年。半袖半パン姿で、首にはタオルを巻いている。

 顔中、汗だらけ。鬱陶しそうに、手で仰いでいる。

 もう一人は、切れ長の目を持つ女。オレンジのビキニ姿をしている。

 シャギー入りの水色の髪が、汗によって、顔や肩にべたついていた。

 二人とも、20歳にもいかない年だろうか。

 眺めている俺に気づくと、切れ長の女は感嘆な声で大げさに言う。

「まあ。小柄な方ですわね」 「誰が、小柄だゴラアアアアアアアア!」

 一番、言ってはいけないことを言ったな!このアマ!

「よ~~し!ここに直れ!」 「やめろって!」

 食ってかかる俺に、茶髪の青年が止めに入り、羽交い絞めにされた。

「ナンシーは、悪気があって言ったんじゃない!
 気持ちはわかるけど、許してくれないか!」

 必死に誠実に言う彼に、俺の全身の力が抜けた。後ろを向かずに、自棄になって叫ぶ。

「あんたに免じて、許してやる!」 その言葉に、茶髪の青年は俺を解放した。

 俺は切れ長の女――ナンシーに向かって、彼について尋ねる。

「ナンシーとか言ったな?この男は、お前のバディか?」

 ナンシーはきょとんとした顔になって、オウム返しになる。

「バディって、何ですの?」……世間知らずにも、ほどがある。

「相棒のようなものだ」俺は冷ややかになって、その問いに答えた。

「ふーーん。主役とわき役のような関係ですわね。丁度、ラルとわたくしのように」

「全然、違うけどな」茶髪の青年――ラルによる、容赦のない突っ込み。

「僕のギアを取ろうとするなんて許せない!」

 突如、甲高い若い声が響き渡った。海側の方向からだった。ま、まさか……!?

 俺は露骨な顔になり、そのほうへ振り返る。

 ストレートな黒髪を1つに束ねた、微笑みの青年――カース・ブレイドである。

 女に見えてもおかしくはないくらいの、色白で中性な顔立ちだ。

 海の彼方からやってきた男は、平泳ぎをしながら、こちらへ近づいてくる。

「ギア~~!僕を差し置いて、そんなに特徴のない男と、らぶらぶにならないでよ~~!」

 それを聞いた当の本人――ラルは、怪訝そうな表情になった。

 ナンシーに視線を向けて、カースに対する反応を言う。

「……なあ。あいつの思考……あほ兄を思い出さないか」

「お兄様なら、言いそうですわね」

 彼女はその同意に、否定することがなく発言をした。俺は念には念を入れて、彼女に質疑を問う。

「なあ、お前の兄貴って、カースに似ているのか?」

「頷くほど、そっくりですわ!」自慢げに言う彼女に、信憑性があった。俺の勘が、敏感に囁いている。

「僕のナンシーに手を出すな!小犬2号!」

 今度は、角度の違うところから、男の声が聞こえた。それも斜め方向からだった。

「誰が、小犬2号じゃゴラアアアア!」俺は短気となって、振り向いた。

 20代前半くらいの男だった。銀色の短髪と切れ長の灰色の瞳が、特徴的だ。

 黒で統一した、シルクハットとタキシード。その姿はまるで、マジシャンのよう。

 切れ長の部分は、ナンシーと兄妹だなと思った。

「噂をすれば、何とかやら……」ラルはため息交じりに、あきれ果てていた。

「類は友を呼ぶですわ」彼に同調して、ナンシーは深く頷く。

「お前が言うな!お前が!」息の合う二人。阿吽の呼吸だな。

 カースは海から飛び出し、俺の元へ駆けつけた。目の前で立ち止まり、不満不平を言う。

「ギア~~!どうして、僕の愛を受け止めてくれないのさ~~?
 そんな影の薄い男と、いちゃつくなんてさ~~」

 きつい顔をして、ラルを睨みつける。

 勘違いから、より勘違いへ。どうして、こうややこしくなるのか。

 俺は頭を押さえて、ラルを見る。案の定、彼の目が点になっていた。

 ……それは、そうだな。野郎のクレームが来るとは、予想外であろう。

 それから――タキシード姿の男。何かのコスプレか?暑くないのか?

 ラルは気を取り直して、俺にしか聞こえない声で問う。

「……ギア。あのカースという男は、変質者なのか?」

「変質者というより、変態だな。それにしても……。

 お前の言うとおり、ナンシーの兄貴、カース寄りだな」

 お互い、顔を見合わせ、困り果てる。同情をせずには、いられない。

「お前も、苦労するな」 「……ああ」

 気が合うな。妙な友情が、芽生えてしまった。


 <終わり>


★改めまして、両性こたつむり様、ありがとうございました~!!(拝)
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